「なげる」
みなさんの地域では、ゴミを捨てることを何と言いますか?
山形では、「ゴミをなげる」と言います。
お母さんが子供をしかる時も「このゴミちゃんとなげなさい!」ですし、標準語の「ゴミ出し」も、山形に行けば「ゴミなげ」になります(家庭にもよります)。
もし旅行中に、「ゴミをなげて」と言われたら、それは「ゴミを捨てて」という意味です。
本当にどこかに投げたりしないようにご注意くださいね(笑)。
執筆/押切優
みなさんの地域では、ゴミを捨てることを何と言いますか?
山形では、「ゴミをなげる」と言います。
お母さんが子供をしかる時も「このゴミちゃんとなげなさい!」ですし、標準語の「ゴミ出し」も、山形に行けば「ゴミなげ」になります(家庭にもよります)。
もし旅行中に、「ゴミをなげて」と言われたら、それは「ゴミを捨てて」という意味です。
本当にどこかに投げたりしないようにご注意くださいね(笑)。
執筆/押切優
「けろ」とは、「ください」という意味です。
使い方は二通りあり、「けろ」と言って手を出せば、そのまま「(何かを)ください」という意味ですし、文末につければ「○○してください」という意味になります。
例えば、
「ここひっぱってけろ」⇒「ここひっぱってください」
「ちょっと見てけろ」⇒「ちょっと見てください」
と言った具合です。
ただ、「けろ」は敬語ではありませんので、目上の方へ使う場合は注意が必要です。
※敬語にしたい場合は「けろっす」と、さらに「す」をつけると敬語になります。
執筆/押切優
みなさんは電話で自分の名前を名乗る時、どのように名乗りますか?
通常は、「○○と申します」や「○○です」ですよね。
ところが山形では「○○でした」と名乗ります(主に年配の方)。
これを書いている私は山形市で生れ育ちましたが、電話を取ると先方が「○○でした」と名乗ることが多かったですし、子供の頃、クリーニングの配達の方が、「こんにちは!洗濯屋でした」と配達にきていました。
この特徴は、県民性を紹介するテレビ番組でも取り上げられました。
山形へ行ったら、ぜひ耳を澄ませてみてください。
誰かが「○○でした」と名乗っているかも知れませんよ。
執筆/押切優
「かます」は「かき混ぜる」という意味です。
たとえば、小学校の家庭科室で、調理実習をしていたとしましょう。
先生が「次は、卵かまして」と言ったら、
「次は、卵をかき混ぜて」という意味になります。
また、コーヒーに砂糖を入れたら、
スプーンで「コーヒーをかき混ぜる」ことになるとおもいますが、
山形弁では「コーヒーをかます」といいます。
山形市を中心に幅広い世代で使われている表現です。
記号の①を何と読みますか?
まず間違いなく「マルイチ」と読む地方が多いと思います。
しかし、山形ではなぜか「イチマル」と読みます。
①だけではなく、②のことは「ニマル」と読みます。
何も①に限ったことではありません。
他の記号でも同様です。
たとえば、(1)は「カッコイチ」ではなく、「イチカッコ」と読みます。
山形では「シカクイチ」も「イチシカク」です。
小学校の教室で、国語の授業をしていたとしましょう。
①という記号が出てきて「マルイチ」と読んだ児童がいたら、
まず間違いなく山形県外からの転校生です。
「うるける」は「ふやける」という意味です。
指に絆創膏をつけたまま、お風呂に入ったとします。
お風呂からあがって、絆創膏をはがすと、
指がぶよぶよになってますよね。
あの状態がまさに「うるけた」状態です。
「うるける」は「ふやける」という意味です。
現在形が「うるける」で、
過去形は「うるけた」です。
子供から大人まで
山形市を中心に広く使われている表現です。
「うるかす」は、「浸ける」という意味です。
たとえば、
夕食を食べ終わった後に、食器を流しのたらいに「浸ける」ことを、
「うるかす」といいます。
「お碗、流しにうるかしておいて」と言われたら、
「お碗、流しに浸けておいて」という意味です。
山形市を中心に、
子供から大人まで広く使われている表現です。
「んね」は英語でいえば「No」の意味です。
「んね」は、「ちがう」という否定の表現です。
たとえば、
「あなたは、仙台出身ですか?」
「違います、山形です」
という会話があったとします。
山形弁でいうと、
「お前、仙台出身だか?」
「んね、山形だ」
となります。
「んね」のバリエーションとして、「んねな」があります。
「んねな」は、「ちがうな」という意味です。
「んだ(Yes)」と「んね(No)」は、よく使う対の関係です。
「んだ」は英語でいえば「YES」の意味です。
標準語では肯定の「そう」「そうだ」と似た表現です。
たとえば、下のような会話があったとします。
「Is this your bag ?」
「Yes, it is」
標準語では、
「これは、あなたのカバンですか?」
「そうです」
となります。
これを山形弁にすると次のようになります。
「これ、お前のカバンだか?」
「んだ!」
「んだ」は、「そうだ」という肯定の表現なんですね。
「んだ」は、山形市を中心に非常によく使われる方言です。
お年寄りから子供まで、誰もが使います。
よく使われるので、「んだ」にはいくつかのバリエーションがあります。
「んだ、んだ」と連呼するのは、「んだ」の強調表現で「そう、そう」の意味です。
また、「んだず」 も、同様に「んだ」の強調表現で「そうだよ!」という意味です。
山形弁のうちで最も基本的で最もよく日常会話に使われる方言の1つですので、
観光などで山形に訪れたときには、地元の人の言葉に耳を澄ましてみてください。
「んだ」と言っているのを聞く機会があるかもしれません。
「おばんです」は、「こんばんは」という意味です。
山形県のなかでも、主に山形市とその周辺で使われます。
たとえば、夜に街を歩いていて、知り合いに会ったときなどに
「おばんです」と挨拶します。
また、夜に知り合いに電話をしたときなども、
標準語では「もしもし、こんばんは」というところを、「もしもし、おばんです」といいます。
ただ、山形でも標準語化がすすんでいるため、
年輩の人はこの「おばんです」という言葉をよく使うものの
最近の若い人はあまり「おばんです」とはいわない傾向にはあります。